小周天とは

「小周天」瞑想は、ユニバーサル・ヒーリング・タオ・システムの軸とも言えるプラクティスです。

「小周天」は督脈と任脈と称される二つから成り立っており、まるで多くの支流を持つ大河のようです。瞑想の実践を通じて、古代タオイストのマスターたちは、人間の身体の中にあるエネルギーの流れを発見しました。

 

気が身体の中を適切に流れると、生命エネルギーが満ちてきます。この気の流れは六十の主要な経絡と、およそ三百六十五カ所におよぶ気が集合し濃縮されているポイントです。これらのポイントはプラスとマイナスの両方の極を持ち、小さな車輪のように螺旋を描いて回転しています。外的なフォースを引き寄せ、そこで吸収された後に、生命エネルギーへ変換する重要なセンターとして機能しています。

 

今、現代科学では人間のエネルギーの流れが電磁流であることが分かっています。鍼灸の経絡はそのエネルギーの配線の役割を担っており、生命エネルギーを導いて内臓などを育みます。このように、気=エネルギーは肉体と魂を結びつけているのです。

 

なぜ「小周天」を積極的に開かれなければならないかを理解する上で、このエネルギーの流れの理解は重要です。この通路を通る内なるフォースをどのようにして保存し、再利用し、そして変容させていくかという方法が分からない時には、エネルギー消費がとても非効率的になっているからです。「小周天」瞑想の実践を通して、私たちは気の流れや、ブロックのある箇所、弱っている部分などに触れることが可能となり、バランスを整えることができるのです。

「小周天」と霊やスピリットのエネルギー

インドのシステムで「チャクラ」と呼ばれているものを、タオでは「エネルギー・センター」と呼んでいます。全チャクラはみな脊髄から発生しています。タオでは「エネルギー・センター」は脊髄に沿って身体の前と後ろにあり、身体には八つの超自然的なチャンネルがあるとされています。これらが「小周天」であり、督脈、任脈です。

前に少し紹介した、究極的内丹術瞑想の「五行帰一」の第一段階では、八つのフォースを活性化させることを学びます。八つのフォースとは、水、火、雷と稲妻、雨、湖、大地、山、そして全ての天体です。第二段階では、衝脈を開きます。私たちには三つの衝脈があります。左側の衝脈、中央の衝脈、そして右側の衝脈です。そして帯脈を開き、最後に維脈を開きます。これは第三段階の一部となります。

初めて「小周天」を開く体験をした時、私は非常に強い幸福感に包まれました。エネルギーの流れは臍の中心から会陰へ、尾骨へ、そして脊椎に沿って上昇し、そして前面へ移動し、額の中心から喉へ、胸へ、太陽神軽装へと降りて、臍の中心に戻ってきました。

この時、私が方法を学ぶために参照にしたものは、理論的に書かれた本のガイダンスのみでした。エネルギー・プラクティスの初心者だった私は、本に書かれているエネルギーが一体どのように感じられるのか興味津々でした。リラックスして、集中するまでには時間はかかりましたが、確かにエネルギー、あるいは光がこの軌道に沿って動くのを感じることができました。しかし長くフォーカスすることができず、すぐに集中力を失ってしまいました。日によっては集中できるのですが、別の日にはまったく集中できない時もありました。

 

よく眠れなかった時、思考で頭が一杯の時は、内側がどうにも落ち着かず集中できないということもあります。しかし諦めず、私は次の朝もその次の朝もトライし続けました。集中力を欠くことなく感じられた時は本当に嬉しくて、私にとってその日は最高の一日となりました。そのような日は「今日は嬉しそうね、恋でもしているの?」とか、「とても晴れやかな表情しているわ。何をしたの?」などの褒め言葉をかけられることがよくありました。神経が高ぶっている時と穏やかで落ち着いている時の違いは純然たるもので、それは周囲の人にもはっきりと分かるものなのです。

 

エネルギー・センターのバランスが崩れていると身体が不安定になり、それが感情に影響を及ぼします。「小周天」を動かすことで、エネルギー・センターのバランスが整い、感情のバランスも均等になってきます。

このエネルギー・センターが開いたところからエネルギーを集めることも可能ですし、そこから失うこともあります。弱っていたり開き過ぎてしまっている時などは、霊やスピリットがこれらエネルギー・センターから身体へ侵入することができます。身体や感情は、このようにして霊やスピリットなどに憑依されてしまうのです。

 

西洋医学の利点は、医療のおかげで人々がより長生きするようになったことです。しかしいよいよ死んでしまう時には、光に従って旅をするためのエネルギーが魂に残っていないことがあります。古代のタオイストによると、死の瞬間、腎臓と副腎がホルモン的なエネルギーを分泌して、魂が光の後を追っていきやすいようにするそうです。死ぬ前に長期間病んだり、ドラッグを使ったりすることで、こうした特別なエネルギーが枯渇してしまうことがあるようです。エンライトメント的な体験をすることや、活力を感じようという目的でドラッグを使用すると、このエネルギーが腎臓から放出され消耗されていきます。

 

現代医療や機器によって命が引き延ばされ、身体は弱り、ブロックだらけになってしまうと、ついに魂が肉体を離れることになった時に、もはやその光に従っていくエネルギーは残されていないということになるのです。すると、魂は根源へと戻っていく道筋を辿れなくなり、地球の重力に囚われてしまいます。そしてこの時、魂は肉体を必要とします。あなたのエネルギーが落ちている時、このような彷徨える霊が身体に侵入しやすくなっています。これらの存在は、その人の精神に強力な影響を与えることがあります。

 

「小周天」を動かすことを学ぶことはとても重要です。なぜなら、西洋医療の発展によって、侵入する身体を求めて彷徨える霊が増えているからです。

小周天

小周天の瞑想を行うと体内の気が目覚めて、胸を下に向かつて通っている任脈(a)を通り、また背中の真ん中を上に伸びている督脈(b)を通って気が循環していく。 この古代から伝わる秘法をひたむきに練習すると、ストレスや神経性の緊 張がなくなり、内臓諸器官をマッサージし、損傷を受けた組織の健康を回復させ、安寧の感覚が生じる。

(a)督脈

督脈は、陽気(天のエネルギー)を動かし、地から汲み上げた陰の力と結び付ける 。会陰部から脊柱を通り、頭部まで走っている 。頭部では脳に入り、頭頂を通って目の中間まで下り、最終的に口蓋部で任脈につながっている。督脈は「陽脈の海」と呼ばれることもあり、常時出入りしている集められたエネルギーを、六陽脈のすべてに供給することができる 。 この経絡はまた脳、脊髄液、そして生殖器官に密接に結び付いている。この経絡を流れる豊富なエネルギーは、脊柱の強化と伸張を促す。この経絡がうまく働いていると、背が伸びて身体が力強くなったような、いい気持ちがする 。 

(b)任脈

任脈は、陰気(大地のエネルギー)を動かし、陽の力が天から下りて陰の力に結び付くのを助けている 。通常、体の正面を、会陰部から舌の先まで走る。小周天の修練を積んでいる問、この経絡は聞かれ、その流れは母 体の子宮の中にいたときのように、体の正面を下へと進む。それゆえに、タオイストたちは、胎児期の気の流れを復活させることを学んでいたのである。任脈は「陰脈の海」とも呼ばれ、引き込んだエネルギーをそこにつながった六陰脈すべてに供給することができる。この経絡は胎児と月経を支配している。 

小周天膜想で感情に対処する

中国医学では、気の流れのうっ滞が、否定的な感情が起きる原因ともなっていると考えています。内臓と、それに関連する経脈が、怪我や、姿勢の悪さ、汚染や不摂生、長期にわたるストレス、病気などによって滞ってしまうと、その内臓の中にある気が多すぎてしまったり、逆に少なすぎてしまうことがあります。

 

そうすると、その内臓の持っている徳の質が歪められてしまい、否定的な感情が出てきてしまうのです。 同様に、否定的感情をいつも慢性的に爆発させていたり、時折、発作的な感情の爆発が起こっているときには、それらが、内臓と、それに関連する経脈が滞る原因となってしまうのです。たとえば西洋医学では、慢性的に不安感を持ち続けていると、消化不良や胃潰蕩の原因となってしまうという事実がよく知られています。同様に、中国医学でもよく知られているのは、慢性的な怒りや欲求不満は肝気がうっ滞する主な原因となっている、ということです。

 

否定的な感情がエネルギーの滞りと不均衡の原因となり、また、エネルギーのうっ滞というものが、否定的な感情を 引き起こす要因ともなっているのです。両者は、どちらからたどっても、お互いの原因となりえます。小周天瞑想は、督脈と任脈(妊脈)に沿って気を循環させます。これら二つの気の道筋は、からだのすべての陰脈と陽脈に気を供給する主要な源泉となっています。小周天をまわしていくことによって、この気の源泉を満たし、からだのその他の経脈を通じて各器官に強力な気が流れ込んでいくのを確保しておくことができるのです。経脈の滞りを解き放つことによって、こうした滞りを悪化させていく否定的な感情を緩和することができます。小周天はまた高次なレベルのタオの膜想方法においても、重要な構成要素となっています。つまりそれは、五行帰一や吹離打座などの感情の変容とヒーリングにも使っていくのです。

 


 

小周天眼想

朝、ハートを開く

 

タオの伝統では、目を開ける前に、まずハートを開け、と言われています。ハートを開くためには、心臓があたかも花が咲いていくかのように開いてくるのを感じ るまで、心臓の周辺に微笑みかけていきます。そして愛と喜びを感じてください。 幸福感が心臓から放射されていき、他の内臓全体にもその気持ちが広がって浸透していきます。朝、目覚めたとき、すぐに目を開けてベッドから跳び起きてはいけません。タオのシステムでは、各臓器にはそれぞれ、魂が宿っているとされています。 私たちが眠りに就いているとき、内臓の魂もおのおの休息をとっています。魂たちは、目が覚めるまでにほんの少しの時聞がいるのです。また彼らは、あなたが眠っているあいだに肉体を抜け出て、現実世界とは別の領域に旅に出ていることもしば しばあります。ですから、あなたが目覚めたとき、魂たちがこの肉体に帰還してくるまでに少し時間を必要とする場合があるというわけです。あわてて起きると、内臓の魂を傷つけることになってしまうことがあるのです。

 

食事の前にトレーニングするのがベスト

 

小周天の実修は、一日の何時いかなるときに行っても効果がありますが、まだこの瞑想を学びたての頃には、毎朝、食事の前に15~20分くらいかけて練習するのを習慣にするのが最もよいタイミングといえるでしょう。また、夕方にも、やはり食事の前に再び小周天を行います。おなかが空のときには、リラックスして瞑想状態に入ることが比較的容易にできるのです(ただし、おなかが空き過ぎているときは、また話は別です)。小周天の学びはじめの頃に20分間座り続けるのはちょっときついと感じるなら、 眠りに陥ってしまわない程度にリラックスして、仰臥の姿勢で瞑想を行ってもかまいません。 トレーニングの初期に、20分間も時間を取るのは長すぎると感じる場合は、もっと短い時間で練習し、しだいに慣れて集中もうまくできるようになるのに応じて、時間を増やしていけばよいでしょう 。

 

瞑想時の気の感覚を高めるテクニック 小周天における気の循環

気とはどんな感じがするものか? 

 

小周天瞑想を一言でいうと、意識を使って気のエネルギーをからだの中の臍から始まり臍で終わる経脈の環に沿って動かしていく、ということです。そう聞くと「それじゃ気ってどんな感じがするの?」という疑問が自然に出てくるかもしれません。また「気が感じられたのなら、今度はそれをどうやって望む場所に動かしていけばいいのだろうか?」と考えるのも当然のことです。 実際に気は、すでにあなたのからだのあらゆる部分を走りまわっています。気とは、からだに生き生きとした活力を与えている生命の力なのです。気がないところには生命はありえません! 不幸にも、私たちの大部分は、どのようにして気の動きを感じることができるのかを知らずにいます。

 

気は、さまざまな感覚として感じられます。最も 一般的なのは、しびれるような感覚や熱感、膨らんでいく感覚、電気が走る感じ(静電気を感じたときのような)、 磁力のような感じ、脈動、あるいは泡立つような感じなどがあります。これらは実際に気それ自体ではなく、からだのある部分で気が高まっていることの一つの現れなのです。気そのものはいまだに不可解で、定義することができない微細な何かです。ここでは気の正体を知るよりも、気の動きが現れてくる徴候を探っていくほうがより重要です。 

マインドが気を動かす

タオの文献の古典には、「意行く、気亦た行く 」。 と記されています。私たちが注意を向けたところならどこにでも気は集まり、増加していく、という傾向が気 のエネルギーにはあります。気は森羅万象の活動の背後に存在する力ですから、からだのどこかの部分にただ注意を向けると、そのあたりの神経活動が促進されます。それだけではなく、筋肉の活動状態や、リンパの流れ、血液循環なども、みな気の影響を受けています。これらすべてのからだの組織系は、気によって動かされています。それゆえ、これら組織系の活動が盛んになったときには、そのエリアの気の 循環も高まっているということがいえるのです。

 

つまりこれは、からだの特定の部分に意識の焦点を向けさえすれば、ほほ自動的に気の流れに影響を与え、気がその場所に向かっていくことを意味します。小周天の実修を行っていくに伴い、関連するさまざまなテクニックをも学びます。それは経穴を活性化するために、その部分に意識で渦を巻いたり、経穴に触ったり、手印や呼吸法を用いたり、等々の方法です。これらのテクニックはすべて、意識の力を用いて、その特定の経穴への気の集中を高めるためのものです。意識の 焦点が強まってくるほど、その部分への気の流れも高まってきます。このことを理解しておくことが、より効果的に小周天瞑想の実修の成果を上げていくためには不可欠なのです。

あなたのエネルギーが楽々と努力なしに経脈の道筋を流れていくようになれば、もはや手印を使ったり、呼吸法を使ったり、意識で気を渦巻かせて経穴を活性化したりする必要はなくなり、 一歩上級の技術レベルに到達することになります。このような補助テクニックなしでも自在に気を集め、動かしていけるだけの十分に強い意識の集中力を身につけたと感じたら、これらのテクニックを時に応じて随意に用いることもできるし、あるいはもう全く使うことなく先に進んでいってもかまいません。これらは単に、必要性に応じて基本の実修を高めるための補助テクニックに すぎない、ということを知っておいてください。

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